賃貸物件というと、あなたはどのようなイメージがあるでしょうか。学生時代の下宿であるとか、結婚までの一時期に一人暮らしをする場所、あるいは、何かで単身赴任になった場合の住まいといった具合に、限られた期間の仮住まいといった印象を持つ人もかなりいるでしょう。しかし、ここ10年ほどで賃貸物件は大きく様変わりしていて、家賃が30万円以上の高級物件も多く見かけるようになりました。いわゆるタワー式のマンションなどでよく見かけるもので、間取りも賃貸物件にありがちなワンルーム、あるいは1DKといった物ではなく、3LDKほどの間取りが中心になっています。
そのため一戸建てや分譲マンションと比較しても、なんら遜色はありません。特に独身世帯、あるいは夫婦2人世帯のように、資産としての住宅を遺す必要がない、家を買うお金を趣味に回したいような人には、とりわけその傾向が強くなっています。また、家族がいる場合でも、家を購入する際、あるいは売却する際の手続きが不要であること、契約だけで入居または退去できる身軽さのため、自分の家を持たずに賃貸住まいを選ぶ人も増えています。特に自分の住みたい地域や、収入に応じた家賃の物件に転居できること、家族が増えた時点で住み替えができるといった点でも、今後賃貸物件を選ぶ人は増加する傾向がありますし、そのため、多少家賃が高くても、交通アクセスがいい、立地条件がいいといった物件のニーズは今後も増えることが予想されます。